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RACMaSについて

 数理科学連携研究センターは、理学研究科数学専攻、情報科学研究科純粋・応用数学研究センター、材料科学高等研究所数学連携グループ、経済学研究科、及び流体科学研究所の教員により、数学と諸分野の連携を図りつつ、数理科学の基礎研究を推進する目的で平成29年4月に発足しました。

 本センターは、数理科学を基盤とする異分野連携による学際的研究の国際拠点形成、社会的な課題解決に向けた数理科学の基盤構築と新分野創出の促進、及び数理科学的素養とグローバルな視野を備えた社会の要請に応え得る人材育成を目標としています。

概念図

RACMaSの取り組み

現象とデータを結ぶ新数学の創出

小川 卓克 教授

数理科学連携研究
センター長

小川 卓克 教授
理学研究科数学専攻

 数学は、物事の数理的構造の本質を理解するために、高度な抽象化をもって発展してきました。それは人類が構築してきたもっとも普遍的な手法の一つです。その歴史の長さと近年の研究の急速な展開により、理系の研究者ですらも、近づきがたい様相を呈しております。

 一方、多くの理工学の専門家が最新の数学を理解せずとも、非常に高度な数学的な思考を展開していることも事実です。このような背景において、数学がその抽象的な様相を抜け出し諸分野と協働する試みは、本学数学関連教員を中心に10年以上前から始められてきました。

 時代は数学の有用性を求めるようになり、諸分野の連携を実施する機に至りました。本センターの活動は、抽象化による数学独特の威力を多くの方が認識する、またとない機会になるものと思います。本センターの活動にご期待ください。

分野融合の4つの研究テーマ

  • 位相的データ解析の手法の展開

    たんぱく質の構造解析による製薬やソフトマターの開発など多方面の応用が期待

  • 組合せ構造の数理解析とその応用

    ネットワーク網の数理モデルの提案や、量子符号・DNA符号により情報通信の信頼性向上が期待

  • 流体現象の実解析的な数学解析と応用

    理論限界の解析による火力・水力発電の効率化や、血液の流れの解析・制御などの生命科学・医療など多方面の応用が期待

  • 非線形現象における最適化の普遍技術開発

    デリバティブ商品の価格決定をはじめとする経済現象やアモルファス構造の最適化など新材料の開発への応用が期待